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連邦制の逆説?

· Books,election

なぜか立て続けに教科書を想定した本(の一部)を書くことになり、その第一弾『連邦制の逆説? 効果的な統治制度か』(松尾秀哉他編、ナカニシヤ出版)が出版されました。連邦制という共通の制度、その効果についての既存の議論を踏まえたうえで、各国の事例を眺めてみる、という趣向です。

私の担当章は「インドネシアの連邦制なき『世界一の地方分権化』」。過去ほんの一時期、インドネシアでも連邦制が採用されたが、ナショナリズムに反する悪しき制度と捉えられた。1998年の民主化後は、したがって連邦制という名称抜きに「ビックバン」ともいわれる急激な地方分権化がなされた。本章では、地方分権化の帰結を、地方政治の変容や地方首長公選制(直接選挙)制度廃止と復活の政治劇から明らかにした。

本づくりの研究会に一度しか出られなかったのだけれど、中心となったヨーロッパの研究者の話を聞きながらインドネシアについて考えるのは楽しい経験でした。理論編は私もこれからゆっくり勉強させてもらうぐらいで、残念ながら事例編にはあまり反映されていません。そういう意味で、非常に「分権的」な本ではあります。

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